60兆個の細胞が毎日毎日今この瞬間にも
ひとつひとつ私の中で活動して
その200分の1の何千億という細胞は死んでいる
まるで宇宙では星が生まれ 消えていっているように
この地球上でいろんな命が 生まれたり食べられたり傷ついたり
そんなことにも似たように 何かの奇跡なんじゃないかと思えるほど
そんなあたりまえのことが 私の中で起こっている
この抜けおちた髪さえ 私の中で活動していた
想像もつかないほどの数の 細胞の――死骸。
生きているというよりは生かされているという実感
善し悪しは別にして
私は何かのめぐり合わせで
今呼吸しているという事実 思考しているという現実
私はとんでもない勢いで死んでいって
とんでもない勢いで再生しているのに
どうしてこれっぽっちも進化できないんだろう
※(〜の真価を証明する)