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 むしろ恐ろしいのは
 どこかで熱の醒めてしまった自分
 一心上乱にテキストとにらめっこしながら
 手を動かしていた
 あの頃の自分は何処に行ってしまったのだろう?
 と思うほど

 すべての情報が通りぬけていって
 却って気が散るような状況

 別に向上心まで捨てたわけじゃないし
 何もかも捨ててあきらめて逃げ出したいのとは
 少し違うには違うんだけど

 ましてやいろんな煩雑な人間関係に
 面倒く臭さは感じこそすれ
 別にそれを思っても胃が痛み出すような気配もない

 ただ、やる気がおきないだけなんだ
 曇り空の様な霧がかかったようなそんな気分
 昔はそれさえまた快く感じられていたのに
 何かをせねばならないと思うほど
 憂鬱になる 気力が萎える

 どこかから飛び降りたいだなんて思わないけど
 ただ
 このまま眠って パッタリとすべてを忘れて
 倒れるように何もかも忘れて 意識を失って
 そしてそのまま目覚めなければ
 楽かもしれないなぁ、とさえどこかで思う

 別に、しいて言うなら私は
 ただ、幸せになりたかっただけなんだ……



※[ワタシ]↲

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