ならば
ならば、どうしよというのだ?
それは確かに一見救いのようでさえあり
叱咤激励という名のありがたい言葉だったのかもしれない
しかし
しかしそんな言葉をかけられた処で
私には、今更どうすることだってできない
対処くらいはいろいろできよう
だがそれはあくまで「対処」に過ぎないのだ
私は今更、私の方法を変えることはできない
多分……できない
いや、もしかしたら修正はきくのかもしれない
しかし思えてしまって仕方ないのだ
「何を今更……」と
原因ばかりを考える
堂々廻りだ、五里霧中だ
いや違う
すでに答えは識っている、私の中に其れは在る
わかっているのだ
何故こんな事態が起きたかも
何故私がそう行動できなかったかも
その原因を
ただ、私は其れを肯定してしまうのが恐ろしい
つまり、私が自ら嗤わず、和に入る事を好まぬその分けは
私のうちにすまうのがけだものでもなく ましてや
表と同じ子羊でさえなく
ただの虚であり混沌だからだ
※たぶんそれは、自分の本質。