ほんとうは
誰一人としてこの世界が
この時間の流れが
連続してるだなんてこと知りえる筈もないのに
たとえば今どこかで誰かは確実に死んでいるだろうし
逆に誰かがこの世に産まれてもいるだろう
そう、実はこの世界は途切れ途切れ
人の人生は続いても、それが積み重なっただけの
歴史は実は繋がっていない
すべてが重なり合って切れ目なんて見えなくなってしまうから
一見未来永劫続いてゆくようにさえ見えるだけ
事実を信じる?
そう、そもそもそれ自体が馬鹿馬鹿しい
記録の何処が正確なんだ?
言っておくけど、それは記憶なんかよりよっぽど不確かじゃないか
それじゃああなたはたとえ自分の身に覚えのない行為でも
証拠さえあれば事実を認めてしまうのか?
自分にそれをした記憶は全く無いのに?
そんなはずありえない、なんてことこそがありえない
結局なにが確かなんてわかるはずない
そもそも自分はその場を見ることさえできない
けっきょく
いつまでたったって、自分より過去の事なんてすべて憶測でしかない
この歴史は、実は繋がってなんかいない
それでも
なんのかんの言って過去を見ることでしか未来なんて類推できる筈もないから
そうだと信じ込んで過去に未来を探す
人間って
案外悲しい生き物かもね
※すべてをぶち壊しにする喩えをあえて言わせてもらえばラザニアのような。歴史ってホントは繋がってないと思うんですよ、だから。
と、こんな詩を書いたら掲示板でいくつかご意見をいただきました。はたしてホントにそうなのか? そう思う心も詩には大切です。