uta

 ふと気紛れに本棚をあさる
 今では考えられない値段の文庫本
 手にとってページをめくる
 開かれたページには
 死と絶望が色濃くうたわれる
 ああ、なんということだろう――
 私も、さびしい顔をした病人だ



※みじかっ……!! 萩原朔太郎『月に吠える』の『地面の其処の病気の顔』がでてきたんですね。
 高校のときの詩の朗読会のお題で幾つか詩を探していたら、すっかり萩原朔太郎が好きになってしまいました……

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