あなたを一目見たときから
私の心を操れるものはもはやあなた以外にいなくなってしまいました
あなたの心は深い悲しみに覆われて、
表に出せない涙のせいで
今にもその海に溺れそうになっていました
けれどあなたの心の底にあったのは悲しみでなく
怒りでも、嫌悪でもなく
ましてや未来への活力などではありそうにもなかったのでした
あなたの心の奥底深くに眠っていたのは
底のない絶望だったのですね
ああ、そんなあなたに
そんなあなただからこそ私は心突き動かされてしまったのです
しかし、あなたはわたしのことを
どうしようもない優しさという名の暴力で包み込んでしまうのですから
愛という名のあなたの鎖にもう少し私をとどめさせてください
わたしは……まだ少し眠たいのです
あなたと一緒にいさせてください
目覚めたら、あなたとは別な道を歩んでいかねばならないのですから
それでも私の目ざめを望んでしまう愛しいあなた
私はそのことに目覚められない自分を深く嫌悪しているのです
それなのに我侭な私は
透明な 透明な 透明な
どこまでも澄み渡って色のない
深く深い深く深い
海の底に溺れるあなたを夢見てしまうのです。
※ってゆーかごめんなさい、似非かなみたんが似非カズくんのこと語ってます(笑)
副詞の使い方が妙な彼女の語り方がどうしても印象的だったので……ついそんな感じの言葉を並べてみたくなってしまったのです。