お願い
あなたは優しすぎるから
私は本当はこの手をふりほどいてしまいたいの
私はどうしてもこのあたたかさを求めてしまうから
お願い
私を手放して、見捨ててしまって 踏み潰して、蹴散らして
私はあなたに頼ってしまう、甘えてしまう
そんな自分が厭で厭でたまらないから
お願い
ああ 手に入れられたかもしれない あの純白の、大空をとべる翼は
私自身がこの手でもいで捨て去ってしまった
あなたは優しすぎた この鳥篭の中は温かすぎた
お願い
私を手放して、見捨ててしまって
私が見てるのは本当はあなたじゃない あなたの向こうにあの人を透かしてみてるの
お願い
お互い様でしょう？
あなたが本当に見てるのは私じゃない 私の向こうにその人を透かし見ているだけだもの
お願い
それならこんなに優しくしないで
私、本当ならぬるま湯につかっている場合じゃないの
お願い
私は変わってしまったから
温かさを求めるようにさえなってしまったから
お願い
私本当は一人で生きていけるから
今までも一人で生きてきたから
輪廻の先に何が待ち受けていたとしても平気だから！
お願い……
私を突き放して 自ら飛び出す力は私にもう無いんだから……
※久々のオリキャライメージの詩。しかもアナザーの……（爆）