desipair/desire

 極端な話
 私が今ここで自らの生を断つ決意をした処で
 世の中の仕組みが変わるわけでもなんでもないのだ

 政治家は相変わらず私服を肥やして金集めに勤しんでいるし
 医者は患者を騙して金を巻き上げてレポートを書いて出世する
 母親は子供に勉強しなさいと小言を言い放ち
 父親はさらに稼げと家族から邪険にされ
 子供は子供で上手く世の中をすり抜ける術を身に付けていく

 相も変わらずそう言う世の中が続いていって
 代わりにこの地から歌声が絶える事も無いんだろう

 だからもしここで私が死んでも
 私の代わりなど何処にだっているから
 世界のしくみが変わりようも無いのだ

 けれどどうせ同じ駒なのなら
 せめてルークのような生き方をしてみたいとも想うのだ



※つれづれなるままに。やはりつれづれに書いただけ、結構自分らしいです。ルークはチェスの駒の一種です。将棋の駒で言う『香車』ですね。ひたすら真直ぐ前に進む、そんな駒です。あれですね、うじうじ悩んでるくらいなら、いっそ当たって砕けちゃえれば楽なのに、とでも言ったとこですね。

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