人間はどうしようもない時 困り果てた時
無くか笑うかしかないのだというが
全く困ったものだ
実は本当にどうしようもない時 困り果てた時
感情の針を動かす事さえ出来ないようだ
ああ、この消えない胸焼けは
内に溜まった悔しさのこもった言葉と涙
それが感情の針を錆びつかせて
悲しみの涙にも、ヤケ笑いにも
どちらの方向にも触れてなどくれない
全く困ったものだ
この悔し涙を外の世界へぶちまけて
大声を立てて泣く事ができればどんなにか楽だろうか
自分は涙を流す事で現実を認めることさえ拒んでいるというのか
ああ、どんなに言葉を書き連ねてみても
やはり感情の針は振れてくれない
涙など一滴たりとも流れない
ならば
そのゼロの位置の針が指す
天空を目指して
大地を蹴り上げてみろとでもいうのか
この背に翼など生えてくる訳も無いのに
そうすればあの太陽さえつかめるとでも言うのか
皮肉なる運命の女神よ 気紛れなる勝負事の神よ
決意さえあればいいというなら
私は当に世界さえ手中におさめられているではないか?
ああ、それとも、
ああ、どうせそう
私の決意などそもそもちっぽけな物に過ぎなかったか
ならば
大地を、この大地を蹴り上げてみて見せようでないか
それで太陽さえもつかめるのだろう?
失敗すればこの大地を朱に染めて
深い深い
感覚さえ麻痺してしまいそうな
この悔し涙の海の底に堕ち続けてゆくだけのこと
※……志望校に見事に落ちました。それでもペンを持ったらこれだけ書き連ねてしまった自分は自分らしいと思いました。(まあ、けっきょく二次で受かったんですが)