時々、不思議になる
どうして人間って追い詰められ照るようなときのほうが
自分の持ってるもの発揮できちゃうんだろう?
憎いのは怠惰
自己を自ら貶めてゆく自己
〜・〜
疼く、という表現でも使おうか
何なのだ? コレは。
肉体に取り巻いてるのはどうしようもない疲労感
それだというのに
ココロの中に取り巻いているのは
むなしさのような感覚だけ
キモチをコトバにあらわそうにも
なんだかすべてが空回りして
ああ、疼く、疼く、疼く……
何処がだ?
理由もないのに、泣きたいような気分
気づいてみればこの口から出るのはため息ばかり
私が私でいられなくなる
『私は』
ああ…そこからコトバがつながらない
〜・〜
別にそういうわけじゃない
やりがいのある仕事なんて
それ自体がばかばかしくて
なんだかすべてが虚しくて
自分のなかの
空想という名の妄想の世界が一番好い
ああ私は何処をただよって
何処に行こうとしてるのか――
〜・〜
少し、落ち着き始めた。
そうだ。
うん、カタチにしないことには何も始まらない
あとで見返して
『どうしようもない駄作だ』
って後悔してしまうようなモノでも、作り出さないことには始まらない
私の物語は、私で紡いでゆくしかない
さぁ、世界を織り上げよう
人物の
布の長さは……つまり時間?
織りあがった布は――
ペンを走らせろ
キィを打て
そしてそこには何がある?
初めから知っていたし、わかってもいたこと。
そこにいるのは
"自分自身"。
ならばさぁ
ペンを走らせろ
キィを打て
物語という名のその布を織り上げろ
始まりも終わりもないその布を自分自身の手でつくれ