珪「う〜ん、ってなるとやっぱ風呂入ってる所覗くっきゃねーかなぁ」
翔「おいっ!」
珪「んだよ、別にいーだろ? もし仮にシオンが男だったら何の問題もねーし。まあ、男の裸なんざ見たくねーが、まあ女だったら儲けもんだし別にその程度で欲情するわけじゃなし。問題は覗く方法だよな……。別にストレートに覗いても構いやしねーんだが……う〜ん、うっかり忘れ物でも取りに裸のまんま外にでも出てきてくれりゃ最高なんだけど……」
翔「カイさんじゃあるまいしそれはないと思うけど……(と自分で行っといてそのシーンを思い出したらしく思わず赤面)」
珪「は? なに、なんだって?」
(迫られて渋々そのことを説明する翔)
珪「はあー!? いいなーこんちきしょー俺にも見せろっ!」
翔「ちょっとそんな事いきなり言われても……」
(そこへ都合よく部屋に入ってくるケイン)
ケイン「お前らなにやってるんだ……?」
珪「いや、こいつがさ、ほら、シオンの例のあれ」
翔「だからその手段は……」
ケ「は?」
そして、談議の後。
三人「………」
結論は最早言うまでもなく。
結局。三人とも好奇心には勝てなかった。

翔「うっ……ゴメンシオン、俺……」
珪「よし。じゃあトップバッターお前いけっ!」
翔「何で俺が……」
ケ「まぁまぁ……。」

そして――都合よくに入浴中でらっしゃったシオン様vv
(コンコン)
翔「あ、あのさーシオン、風呂場に忘れ物しちゃったんだけど入ってもいい?」
シオン「入るなっ!!」
ケ「わりー、それすぐ使いたいんだけど……」
シ「……」
珪「別にいいじゃんかよ……男の裸に欲情なんかしねーし、見せて減るもんじゃねーだろ? あけるぞ?」
翔「こら、珪ッ!」
珪がドアノブに手をかけたところで。シオン様、蚊の鳴くようなほっそりした、でもギリギリ3人には聞こえるくらいのお声で呟きます。
シ「(ぽそっ)背中……」
翔「え?」
シ「背中に大きな火傷の痕がある…人には見せたくない」
ケ「ヤケド……?」
珪「傷跡ならなお問題ねー気がするんだけど……」
翔「仕方がないよ……実際シオンは嫌がってるんだし」
シ「見ていてあんまり気持ちのいいものでもないぞ。……シャワーカーテンひいたから、入っていい。すぐ取りたい物だったんだろ」
ケ「あ……ああ(後にひけないので、扉を開けて中にはいろーとする)」
翔「ごめんね〜。シオン(まあ一応外で待機)……って珪!」
珪「ワリィな」
珪、思い切りどーどとはいってシャワーカーテンをざっとひきます。
しかし。
珪「え……?」
ケ&翔「シオン……」
シ「ほおおぅぅぅ〜……今度は何の真似だ? え?」
しっかりと着衣済みのシオン様(きゃ、お風呂あがりvv)、3人に対してそれはそれは冷ややかな一瞥をくれてやります
翔「え、あ、いやシオン、これはね……」
珪「まて、違うんだってば」
ケ「(こうなったシオンに反逆は無駄と悟ったらしい)」
と、そこに俄に響く大爆笑。
カイ「(腹抱えつつ)あ、やっぱお前らっておもしれ……」
シ「カイにぃ!! いったい何をした!?」
カ「(あさってのほうを向き)別に何にもー」
翔「カイさん」
珪「カイ……」
ケ「……(最早何もいうまい)」
そして真相は再び藪の中……?


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