朝――

翔「あーあ、シオンってばまた起きてこないよ……」
珪「けっ。ほっとけほっとけ。男の事なんて」
ケイン「俺…起こしてこよう、か(朝っぱらから沈み気味)」
カイ「しっかしお前ら、疑って掛かったりとかしないよなー」
ルーク「え? どーゆーこと?」
カ「あのなー、じっくり考えてみろ? 15歳であそこまで背が低い奴がいるか? 声が高い(シオン様ソプラノへーきで出せるからね)奴がいるか? それにあれは男の顔立ちか? あれが男だってのはあくまであいつ自身の謂い分だろ?」
ル「そーいえばシオンって人前で自分の肌見せたがらないよーな……」(此の際昔やったお題は無視)
翔・珪・ケイン「「えっ……?」」
零「えー、シオンって女の子なのぉ?」
レイ「……」
カ「(ニヤリ)」


そしていつもの如く重役出勤のシオン。
シオン「……朝っぱらからなんだ、この朝食は」
翔「あ、シオン、おはよう(上ずり気味の声)」
カイ「ああ、他に頼んでいーよ。ドーナツとロールケーキだけじゃいやだろ? 珪は別の喰ってたんだけど」
シオン様は上戸なので甘い物がダメなのです。(珪もそーだよね?たしか)
珪「…喰うか? 俺のハムエッグ残り半分」
シ「誰が。残り物なんか喰えるか。それに大体お前が残り物とは言え食い物分けてやろうなんてどう謂った魂胆だ?」
珪「いや……。あ、じゃあ酒でも飲むか?」
シオン「まあそれなら……」
カイ「朝っぱらから飲むな(いくらザルとは言え)。財政事情に響くっ!!」
ケイン「それってもしかして、珪が娼館に通ったツケか?」
カ「そ。」
珪「っ!!」
ケ「しょーがねーから紅茶でも入れてくるよ。アールグレイでいーよな?」
シ「あ、ああ……」
翔「え、えっと……。あ、そーだ、何たべる? ハムエッグ? トマトスープ?」
シ「あ、ああ…」
ケ「シオン、紅茶入れたぜ? ミルクたっぷりの砂糖抜きのでいいんだよな?」
シ「……いったい何をたくらんでいる、お前ら? 何時もと様子が違うな、とくに珪!!」
珪・翔・ケイン「「(ぎくううっっ!!)えっ!? い、いや別に……」」
シ「ならいいが……(ふてくされ)」
そんなシオン、不貞腐れつつもその紅茶をくちにつけ。しかし、きっと3人の中のその動きの描写はきっとこんななのでしょう。
紅茶のカップを持つしなやかな動き。大きな蒼い美しい色の瞳と、それを縁取る長い睫毛はまばたきするだけで重たそうで。ふと、顔をこちらに向けると、三つ編みの長い髪がさらりと揺れて……
シ「だからいったい何なんだ(3人の視線が集中しまくってたらしい)」
珪・翔・ケイン「「あ、いや、なんでも……」」
シ「。食い終わったんならさっさと部屋へ戻っておいたらどうだ? そろそろ各自の荷物は自分で整理して置けよ」
取りあえず3人、仕方なく部屋に戻ります。
そして、結局食堂に残るのは。
シ「……何をやった?(不貞腐れ)」
カ(後片付けをしている)「さぁね? いや、ちょっと面白そうだったから(ニヤリ)」


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