tide

 empty、と私はつづった
 そういっておきながら、書き出しは
「飽和状態」だった

 ヘドロのたまったダムだったのだ

 流れるということ

 おそろしくその力を感じる
 宇宙の根源はひもの振動などというが
 あんがい「流れる」ということかもしれない
 川の流れのように流れているのではない
 大洋の海流である
 あらゆる時間軸へと
 ものごとは流れてゆく、その可能性を孕んでいる

 よどみを取り除き、せき止めていたものを取り除き
 そして再び流れ出す
 これすらも、可能性を含んだ一つの流れだ

 私という存在を確立するものなど
 この大いなる流れの中では微々たるもので
 私というものさえもひとつの流れだ



※TIDEのSEQUENCCE

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