走稿

 うーん、やっぱりよくわかんないんだよね。
 確かに状況としてはもう危機的というか、そういうのさえ通り越しているような気さえするんだけど。
 そういう状況のはずなのに、この先の道が自分の足元から崩壊していって、すべてが暗転する――
 なんていう状況? そうなることが、想像はできても想定はできない、っていったらいいのかな。

 自分が図太くなったのか、もうどっかの神経麻痺しちゃったのかよくわかんないんだけど、
 いや、その両方って言うか、両者は本質的にはおんなじことかもしれないんだけどさ。
 とにかく、こんな状況なのに、落ち込むどころか、後悔するどころか、慌てふためくどころか、泣くどころか……
 それに対して、もう哂うことさえできない。
 徹底的に追い詰められてはいるんだけどさ、そんな状況だから哂いたいって?
 違うね、そりゃあ、どっかで余裕があるからさ。少なくとも落ちてくを愉しんでる自分がそこにいるだろう?
 こうなってくるとだめだ、それさえ消えちまう。
 やっぱ、ほんとにどうしようもないときって感情の針とかも錆び付いちまって振れねーんじゃねーの?
 問いかける対象も、行動を起こせるのも確かに自分しかそこにはいないわけなんだけど……
 ああ、難しいな、何っていうんだ! 何なんだ!? これは!!

 それでいて何かがどうにかなるはずだって、漠然とした感覚とか。
 今すべきことは何で、次はどういうアクションを起こすことがそのためには効果的だ、とか。
 計算してみたり観察してみたり、もちろん行動を興してみたりもしていてさ……

 アタマとココロとカラダとコトバが一致しない。
 やっぱりよくわからない。
 本当は、
 こんな駄文より、提出期限の迫ったレポート書いてるほうがよっぽど理にかなっているだろうに。



※草稿、にさらに『走り書き』っぽい意味合いを載せて。こういう話し言葉の口調の詩は書いてて楽しいですね。内容後ろ向きなんですけど。
散文詩……のつもりだったんですが、一応一行ごとの改行入れました。でも解像度低いとやっぱ見づらいのかな……

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