霧が――ふと晴れた
この落書きめいたものも存外無駄ではなかった
ひたすら頭の中で己の意見をこねくりまわすより
自らの手でそれをかきつけてみれば
案外、たやすく問題というのは見つかるものだ……
それならばいい
わたしは、それがわからなくて苦労していたんだ
なに、わたしの
もうすでに答えはできているのだ
『是』
そこへたどり着いた
言葉など省略していた己の思考の過程が欲しかったのだ
何故、と己に問い詰めてみるのも悪くない――
あえて問題があるとすれば
この問題には本当は『模範解答』も『正解』もないということ
そして
問いかけの形が必ずしもこんな風に
是非を問うようにはでてこないということ
それでも
ペンを走らせることは無駄ではなかった
何故、と己に問いかけてみるのも無駄ではなかった……
※『自分の意見を自分の言葉で伝えなさい』とゆーあの言葉のホントの意味始めてわかった気がします。
討論があるらしいってコトでそんなことをやってて、結論(意見)が主題へと還り、主題から結論を再び導き出し終わったときにはホントに霧が晴れましたよ。
でも小説や詩のテーマはそうもいかないです。イエス・ノーで答えられない問いだし、模範解答も正解もないのです。だからこそ面白いんですけどね。