――だからさ。
暦に縛られるのって馬鹿らしくない?
季節のほうは……まあ、まだましか
それで歌心もかきたてられるわけだし
でも自分の感じてる季節と他人の感じてる季節ってまったく同じじゃないでしょ?
雪にさえ冬を感じない人間もいれば、ちょっとした空の青さの違いにさえ移ろいを感じる人もいる
たとえばそういうこと
所詮、「おおぜい」が「キョーカン」できる程度のもの
たった一日の月の境で季節が替わるなんてそもそも馬鹿らしい
で、さらに最悪なのが「年号」ってやつだ
そりゃあ、それが何年前にできたものかの目安がいること
それが重要な手がかりになること、そんなことわかってる
暦を数えずすむわけもないことも
時間の移ろいを知ることも……
でも、それじゃあどうしてそんな大事なものを
自分がそんな信じてないような宗教の教祖様の生まれ年だったり
生まれさせられた国の元首の生まれ年だったり
そんなものに頼らなくちゃならない?
どうして自分の年輪を数える道具が、他人の作った計りでなくてはならない?
押し付けられるのは大っ嫌いだ
※ああ、なんかまた毒吐いてるよ、この人わ……。ということで黄色は干支で年数をはかることを推薦します(笑