VIII  STRENGTH

 獅子を手なづけるが如く
 この心さえ手なづけることができれば
 いったい、どんなに楽かしら

 けれど
 私たちの間にはコトバがあるから
 獣たちと違って
 会話のためにはコトバが要るから
 不思議と、それが壁になる

 そう、
 私の心を奪っていった人は――

 だからせめて
 だけどせめて
 私はあなたと『同等』の立場に居たい

 私の存在が、
 あなたの力になれるようになりたい……



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