057.合理的な思考
何度となくくりかえす自問と自責
がらんどうの心に残った空虚な棘と毒
正しさなんて、ましてや正義なんて
解らない、わかるわけもない
なすべきことも
のぞむことも
だましうちにあったみたいに
ろうそくの火が吹き消されるみたいに
うしなわれてしまった
こんな自分でもいいのなら
ただ誰かのために生きられるのならそれでもいいと
えんじてみせていただけ
はりがねで縫い付けられた
いらだたしいだけの日常
らくえん
ならく
いったいどちらが真実?
ほんとうは
しっていたのかもしれない
くやいしいくらい
なんどもなんども
いくどもいくども、望みは叶わないと、思い知らされていたから
のばしたその手が誰かの手に届くかもしれない、誰かこの手を取ってくださいなんてこと
にどと望まないと思っていたしそう誓ったはずの、あの空虚な静寂にDEAFという名の福音が満ちていく
こんなわたしが
合理的な思考
をしてみたところで、答えは出ないし、何も解決なんてできない