結局
何をしたってすべてむなしい
強がってみても
本当は
心の奥底では悲鳴を上げて叫んでいる
何かを奪うたび 心の中から何かが消える
どろりとした
なまあたたかいものが流れ出して
どろりと
なまあたたかいものが
けっきょく、何をしたってすべてがむなしい
何をしたって
なぜか満たされなどしない
『……ごめんなさい』
私に今言えることはこれだけ
こうするしかなかったのだもの
私があなたの腕に抱かれるためには
これしか手段がなかったのだもの
その胸からどろりと
なまあたたかいものが
あかくあかく地を染めるように流れ出して
そう……
私も、あなたを愛してしまったの
だからあなたに従いつづける
これは自分自身の意思
ふたり空へと堕ちてしまえればいい
この空には、始まりも終わりもない